サイレントヒル ( Written By TAKA )
あああぁぁ~っ、SWネタがないっ!ということで今日も他映画ネタを。
サイレントヒル | | ラダ・ミッチェル クリストフ・ガンズ ローリー・ホールデン
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おすすめ平均 あの世界観をここまで表現できるとは・・・・・ 良く出来ています☆ 一気に恐怖空間へ・・・
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コナミのゲームを実写映画化。TAKAは第1作を「確かプレイしたな」程度の記憶しかなく、ゲームの細部なんて殆ど覚えちゃいません。ということで、あくまでも「劇映画」としての感想に絞ります。
監督は「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズ。余談ですがこの人昔は日本の東映出資で池上良一の漫画「クライング・フリーマン」の実写映画を手掛けたりしてます。出世したなぁ。主演に「ピッチブラック」「マイボディガード」のラダ・ミッチェル、「LOTR」「フライトプラン」のショーン・ビーン、「ペイバック」のデボラ・カーラ・アンガー。
お話は夢遊病の娘の治療のために地下火災(?)のためにゴーストタウンと化した街「サイレントヒル」に二人で向かうことになります。何で治療のためにゴーストタウンに?という疑問は映画を見れば分かります。で、サイレントヒルに到着した途端に事故に見舞われ、母親が意識を取り戻したときには娘の姿が消えていて…。探している内にどこからともなくサイレンが鳴り響き、その途端想像を絶する怪異に悩まされることになる、というもの。
結論から言うと、ホラー映画としては殆ど怖くないです。これは雰囲気を楽しむ映画ですね。サイレントヒルという町並み、そして世界観は見る価値ありと言えるでしょう。常に火山灰が降り注ぎ、原色を極力抑えたその風景は一種の美しささえ感じました。ただそれがサイレンが鳴った途端に、いきなり暗黒の色遣いになるんですよ。見せ場はゲームキャラの異世界クリーチャーたちと言えるんでしょう、何かクライブ・バーカーのフィギュア「トーチャード・ソウル」を思い出しました。もしかしてあのフィギュア群はこのゲームの影響を受けているのかな?見せ場に用いられるCG群は少しその質感に難あり、CG丸出しに感じられる部分もあり、少し興ざめかな。
〈ネタばれ〉 結局主人公の親子はこの世界とは別の「サイレントヒル」に迷い込んでしまったんですね。最後に娘を救出した後、ハッピーエンドかなと思わせといて、実はやっぱあっちの世界に行ったまま。現世に戻ってくることは叶いませんでした。ここら辺「後味が悪い」と感じる人もいるかもしれませんが、実に抑えた感じで描写しているのである意味余韻の感じられるエンディングになりました。 〈終了〉
ホラーとしてはあまり機能はしていませんが、世界観が見事な雰囲気のある作品。決して観賞後「面白い!」とは思わなかったものの、妙に後に残って結局DVD注文しちゃいました。
そういやサイレンが鳴った後に怪現象!の映画では堤幸彦の「サイレン」ってのもありましたな。あまり評判は良くなかったかもしれませんが、TAKAは結構面白かったです。
※北米興収データ…約4700万ドル(歴代996位、2006.11時点) 一応公開第一週末は一位発進だったものの、北米のみでは製作費5000万ドルは回収出来ませんでした。ただ海外セールスも合わせれば約1億ドル稼いでますんで、もしかして続編もあるか!?
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