がんばれよプレデター! ( Written By TAKA )
TAKAの正月映画一押しは「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」(って言っても他にベオウルフ、アイ・アム・レジェンドしか見てませんが)なんですが、本国での興行はかなり苦戦してるようです。
公開13日目、ってことは2週間もたってないのですが、既にトップ10から転げ落ちちゃってます。ちなみに13日目での累計興収は約3680万ドル。製作費が判明してませんが、多分その2倍はかかってるのではないかと。海外セールスを含めても5300万ドル程度という体たらく。前作の「エイリアンVS.プレデター」は最終成績約8000万ドル(全世界興収約1億7100万ドル!)、公開10日では約6500万ドル稼いでたんですから、製作陣はかなりガックリきてるんでは?まあ世界的にはまだこれから公開を控えてる国も多いですから、最終成績はまだ予断を許しませんが、「パート3製作」が危うい!
思ったほど売れてない「AVP2」、そこでレビューでは敢えて封印した突っ込み所を厳選して(何せ突っ込み所多数ですから)いってみますか。〈ネタばれあり〉
・まず今回の売りは何といってもエイリアンとプレデターのハイブリッド、プレデりアンになるんでしょうね。で、このプレデリアン、両シリーズに詳しくなければ、あまり興味を引くキャラになってません。って言うか、その他大勢のエイリアンと区別のつかなかった人もいるのでは?要するにキャラ立ちしてないんスよ!はっきりと姿を見せないシーンが多いだけに、あの特徴あるプレデターの口もよく見えないし、かろうじてドレッドヘアで判別できる程度。あとあの単性生殖(?)はやっぱプレデターのDNAが混じったせい? ・で、それに対峙するプレデター。一体のみです…前作より減ってます…まあキャラの描き分けしたって、外見では誰が誰だか殆ど判別不可能な種族だけに、大勢登場させるのは難しいか。いや待てよ、そうだ!あのヘルメットをカラーリングして、色分けすれば?ほら、ゴレンジャーみたいに!プレデターのキャラが損なわれるか…。 ・今回「クリーナー」と名付けられたそのプレデター、エイリアンが地球にいた痕跡を残さないことにかなり苦慮してるようです。一体殺すごとに証拠隠滅の繰り返し。ってオイ!これだけ町を大騒ぎにしておいて、その後始末はどうするんだ!しかも急いでる割には人間生皮はぎ&木に吊るし(「プレデター」でもやってたな)をするなんて、余裕しゃくしゃくだねプレデター! ・今回プレデターは新兵器を出してトラップなどを仕掛けますが、それらの使い方もあまりにもアッサリしてて物足りないです。また結構重要なのが「今回のプレデターは男気なさ過ぎ」ってこと。「プレデター」では「武器持ってる奴しか殺さないぜ」ルールを打ち出し、「プレデター2」では「頑張った人間にはご褒美あげるぜ」。「AVP」では「反抗してきても病気持ちだったら殺さずに許すぜ」、「一緒に頑張った人間には勇者マーク(?)つけるぜ」と妙な男気を発揮してきたもんです。でも今回のプレデターは容赦なくバンバン人を殺します。メインキャラの一人が唐突にプレデターの巨大手裏剣(?)に壁串刺しにされた時は思わず笑っちゃいました。そんな暇なかったとはいえ、やっぱプレデターには「またやってるよコイツ」的な漢ぶりを発揮して欲しかった。 ・ラストはまんま「バタリアン」、近年でいうと「バイオハザード2」?まあこれしかないって感じもしますが、工夫なさ過ぎって気もします。〈ネタばれ終了〉
うーーむ、やっぱマイナスポイント多いな。でも面白かったことも確か!ここで私が共感しまくりの言葉(ある本からの引用ですが)一つ。 上映中にトイレに行ってもOK!トイレタイムくらいで内容が分からなくなるような映画は見るな!(でも勿体ないからトイレに行きたくはないですが) この言葉に今回の「AVP2」はピッタリ!一過性のイベント映画(それだけじゃ寂しいって人には評判悪いのも頷ける)としては真に正しい作りだと思いますよ!それだけにパート3も見てえなあ。作ってくれねえかなあ。ねえ作ってよ、20世紀フォックス、いや、作れ!
|