ハムナプトラ３　呪われた皇帝の秘宝 （ Ｗｒｉｔｔｅｎ Ｂｙ ＴＡＫＡ ）

　あっ！「ハンコック」のレビューするの忘れてた！と思ったら、それより前に見たこいつも忘れてた！

　キャスト・スタッフ共に重要人物が前２作から変わってますね。監督はスティーブン・ソマーズから「トリプルX」のロブ・コーエンへとバトンタッチ。主役のリックにブレンダン・フレイザーは変わりないんですが、その妻エヴリンがレイチェル・ワイズからマリア・ベロになりました。あとジョン・ハナーは続投組として登場します。今回の敵はジェット・リー、そしてそれに絡んでミシェール・ヨーも出演しています。

　お話は…まあいいか。面倒くさいのもありますが、今回もかな～り荒唐無稽なんで、無理に筋を追う必要もないかなと。それではネタばれない程度に箇条書きで。

・やっぱ今回のキャスティングで一番イタイのはエヴリンがレイチェル・ワイズじゃなくなったことでしょうか。マリア・ベロが悪いって訳じゃないですが、華がないですよ。しかも童顔のブレンダンに並ぶと、「あれ、こいつら年の差夫婦！？」って感じです。要するに老け顔ってことです。まあ41歳ですから、年相応と言えるのかもしれませんが、ブレンダン（40歳、ただし童顔）と並ぶとキツイ。
・「２」ではまだ幼い男の子だったオコーネル夫妻の息子アレックスも大学生に。って言うか、ブレンダンは大学生の息子がいる年には無理があるのでは？それに「２」のアレックスって一体何歳だったのでしょう？小学生低学年くらいに見えたけど…ってことは「２」から少なくとも10年以上は経った設定ですよね。じゃあ「３」のリックは何歳の設定！？うううむ…まあ難しいこと言いっこなしってことか。
・今作はかなりオリエンタル色豊かなんで、一体どうやってミイラを登場させるかと思ったら、そうか兵馬俑ときたか…無理あるよなあ。で、そのボスがジェットなわけですが、彼の持ち味が正直発揮されたとは言い難いですね。「ドラゴン・キングダム」はよかったけどなあ。まあミシェール・ヨーはまだ許せる範囲内か。でもこの共演ならば、もう少し２人の絡みに工夫が欲しかった。「ドラゴン ブルース・リー物語」も監督してるロブ・コーエンだけに、香港映画への愛情は結構あるはずなんですけどね。
・で、そのロブ・コーエン。「トリプルX」「ステルス」「デイライト」と、派手な映画ならおまかせ！なんで、人選的には頷けましたね。上海でのチェイス・シーンなんか面目躍如という感じでした。ただ今作は個々に派手な見せ場こそあったものの、全体的な印象は非常に薄い。そう、中身スカスカというやつです。まあ一過性の面白さはあるんで、ある意味このテのイベント映画としては正しい作り、と言えなくもないですが。

　上述のように印象が薄くて、見てからまだ１ヶ月もたってないのに、かなり記憶が薄れています。TAKAは中身空っぽでも、派手派手に彩られた映画は好きなんで、「見終わったら何も残らない！」でもいいんですが、一般的にはどうなんでしょ？回を追うごとにトーンダウンしていくという、シリーズものの典型的な例ですね。あ、念のために、TAKAは結構面白かったですよ。

※北米興収データ…約１億７０万ドル（歴代388位、2008.9時点）
何とかメガヒット基準の１億ドルは突破こそしたものの、ここから500万ドルも上乗せ出来たら御の字！？１作目の約1億5500万ドル、２作目の約2億200万ドルから大きく後退、製作費は約1億4500万ドルかかってるだけに、４作目はない…かな。それとも海外を合わせれば３億ドル近く稼いでるので、まだまだ作品のニーズはある？ラストでジョン・ハナーが次の舞台が南米であることをほのめかす台詞を言ってましたが、さてどうなるでしょうか。

※余談：ユニバーサル・ピクチャーズのBlu-Rayソフト参入ラインナップ第一弾に「ハムナプトラ」シリーズの名前がありますね。
ハムナプトラ 失われた砂漠の都【Blu-rayDisc Video】

ハムナプトラ2 黄金のピラミッド【Blu-rayDisc Video】

好きなシリーズだけに、TAKAは所持してるDVD売っ払って買うと思います。が、これ「３」がソフト化された時に３作まとめたBOXセットが出るのでは…。
ついでに、スピンオフの「スコーピオン・キング」のBlu-Rayも出ますよ～。
スコーピオン・キング【Blu-rayDisc Video】

12月に「スコーピオン・キング２」もリリースされますね。スティーブン・ソマーズ製作、「バイオハザードⅢ」のラッセル・マルケイ監督が手がけてます。ただし主演はザ・ロックじゃないです。これってTVムービー！？