アリス・イン・ワンダーランド ( Written By TAKA )
先週末見に行ってきましたー。
「アバター」に続いてのようやく3D鑑賞2本目。監督は「名前で客を呼べる」数少ない監督の一人であるティム・バートン。主演にTAKAは初見のミア・ワシコウスカ。助演にバートンとは何度目のコラボ?なジョニー・デップ。その他にこれまたバートン作の常連のヘレナ・ボナム・カーター、そしてアン・ハサウェイ、クリスピン・グローバー。ボイスキャストでクリストファー・リー、アラン・リックマンなどが出ています。
お話は「不思議の国のアリス」の後日譚。それにどうも「鏡の国のアリス」も絡めているようです。何にせよ、バートンにしてはそれほど捻りのない成長物語といった趣き。
ではネタばれしない程度に箇条書きでいきましょう。
・日本じゃ完全に「ジョニー・デップ主演作」として売られていますが、基本的に主役はアリスですよ。そりゃジョニデも出番は多いですがね。TAKAが予告編から違和感を感じていたのは、「何故帽子屋がこんなにクローズアップされているのか?」でした。「不思議の国」では印象こそ強いものの、単なる脇役に過ぎなかった帽子屋が何で?って感じ。もともと脚本でも大きな役だったかもしれないけど、俳優がジョニデに決まったらもっと役どころが膨らんだんじゃねえの?って邪推しちゃいます。 ・公開前のTVの30分特番では宣伝部が「戦うアリスというコンセプトで宣伝しよう」と言ってましたね。確かに作品自体「戦争は避けられない」雰囲気が漂い、結構殺伐としたものに仕上がってた気がします。ただTAKAはもう少し「ワンダーランド」のファンタジックな雰囲気を見せて欲しかった気がします。バートンらしく美術が凝っていたので、それをますます強く感じました。 ・上でも書きましたが、「バートンにしては捻りのないお話」です。更に「キャラもバートンにしてはステレオタイプ」かも。ですから「監督の作家性を求める」ファンにはどうも受けはイマイチなようです。ただし「3D娯楽映画を求めて劇場に来た」人たちはそれなりに満足できるんじゃないでしょうか。実はTAKAもそれほどバートンには思い入れがないので、なかなか楽しめたクチです。 ・で、その3Dです。「アバター」で劇場3D初体験となったTAKAですが、その部分ではあれ以上に楽しめましたね。アリスがワンダーランドに行くまでは、それほど立体感は感じず、「あれえ最初から3D用カメラで撮らなかったせいなのか?」って思いました。そう、本作は「アバター」とは違い、2Dで撮ったものを後で3D変換してるらしいんですよ。今週末見に行く予定の「タイタンの戦い」もそうらしいですね。話を元に戻しましょう。けどアリスがワンダーランドに行ってからはなかなかな飛び出具合。しかも「奥行きを持たせる効果に終始したアバター」とは違い、本作は「目の前に何かが飛んでくる」演出もあり、TAKAとしては3D演出はやっぱこういう「ビックリ系」の方が効果的だと思います。
上述のように、「美術なども凝ってて、水準以上の娯楽映画」には仕上がってますが、「ティム・バートン作としてはイマイチ」かもしれません。ミーハー映画ファンのTAKAは十分楽しめて、概ね満足です。ただ今年暫定No.1の「第9地区」を超えることはなかったかな。
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