ブラック・スワン ( Written By TAKA )
先週末見てきましたー
監督はダーレン・アロノフスキー。彼の作品で見たのは「レクイエム・フォー・ドリーム」「レスラー」か、どっちも評価は高かったけど、TAKAはそれほどでも…ってな感じ。主演に本作で見事アカデミー主演女優賞を受賞した、ナタリー・ポートマン。我らがアミダラがとうとう…感無量だねえ。他にヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス程度が見知った顔か。あ、ウィノナ・ライダーもチョイ役で出てた。
お話しは…バレエ「白鳥の湖」の主役に抜擢されたアミダラが、「白鳥」と「黒鳥」の演じ分けが上手くできない苦悩から、精神に支障をきたしていく、というもの。
・上述通りアミダラがアカデミー賞をとったわけですが、本作を鑑賞したら「そりゃ何らかの賞は取るわいな」と納得の熱演です。って言うか、本作自体が彼女の独演会みたいなもんですよ。今までのイメージをかなぐり捨てるようなシーンもあり、体当たり的でした。 ・じゃあ実際本作は面白いか?と問われると、うーーむ微妙ですなあ。決して見てて楽しくはない、それは保証しましょう。アミダラの精神が徐々に崩壊していく様、またそういった娘に過度に干渉する母親(キャリーを思い出しました)、現実とも幻覚とも思える周囲の人物の言動。ひたすらダウンな内容が延々と続きます。 ・けれどもラストの「白鳥の湖」のシーン、バレエに全く詳しくないTAKAはそういったシーンの完成度はよく分かりません。しかしアミダラの表情からビンビン感じとれる迫力はスゴイ!正直圧倒されます。 ・全体的にかなり過剰でショッキングな描写に頼った映画に思えました。いや、悪いと言ってるんじゃないです。でもこういった心理劇とも言える映画にしては、随分色々な意味でグロテスクな描写が多かった。淡々とした映画が苦手なTAKAにとってはありがたかったですよ。でもこの映画の描き方が苦手な人は多分にいるでしょうね。 ・何でも撮影開始の約1年前からバレエの特訓に彼女は入っていたそうですね。ある映画サイトの一般の批評で「あれはバレリーナの体つきじゃない、本当のバレリーナの肉体は10年以上の訓練によって作り上げられるものだ」みたいなコメント(なぜか今は削除されてます)がありました。その人がどういう意図でもってそういったコメントを発したのかは分かりませんが、そりゃ当たり前でしょう。彼女は「俳優」なんですから。その「俳優」に10年以上も訓練してから役に取り組め、と?そりゃ俳優じゃない、バレエを本職でやる人が片手間でやることでしょう。「本物のバレエダンサー」を見たけりゃ、バレエを見に行くか、またはそういったドキュメンタリーでも見るがよろし。これだけの熱演を見せた彼女に対して、ちょっと見当違いの批評に思えました。
今週末も劇場へ!おお3週間連続!今度は「パイレーツ4」だっ!
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